ハラ生き道ができるまで その13 ~ある空手家の先生との出会い~
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整体の効果を高めたいと願ううちに出会ったのが「ある空手家の先生」だった。
とはいえ普通の空手ではなく、空手と合気道を融合したような独創的な「気空術」というものだった。
ぼくは本や動画を見て、「これは面白そうだ!」とさっそく体験稽古に参加させていただいた。
すると、ふつうの合気道や空手の稽古とぜんぜん違う。
見たところ武道家の方もいるようだが、明らかに武道や格闘技をやってなさそうなオバちゃんやオジサンが、愉しそうに稽古している。
武道の稽古にありがち武張った感じは、一切ない。
みんなが笑っている。
「強くなろう」という感じではなくて、それでいて健康法という感じでもなく、強いて言うなら「遊んでる」という表現になるのだろうか。
しかも、みなさん上手。
型稽古は、あまりされないようなので「型の美しさ」みたいなものは少ないのだけれど、原理的に習得しているのか技の効果が高い。
そして驚いたのは、はじめて参加した僕でも、「気空術」の技がそれなりにできたのだ。
これには驚いた。
「この習得システムはなんだ」と。
「だから武道経験のないオバちゃんが、人をコロコロ投げ飛ばしているのか」と納得。
なぜこのような早期習得のシステムになっているかというと先生のエゴが極端に少ないからだと、ぼくは勝手に分析した。
ぼくの知っている合気道道場なんかでは、型を教えるシステムはあっても「原理」を教えるシステムがない。
だから「力を抜きなさい」くらいしか言語での指導はない。
あとは「20年やれば、できるよ」なんて。
それが「気空術」のシステムだと、
「〇〇を××にして…」という具体的な指導があって、かつ「これはみんなできるよー」と先生が言ってくれる。
だから素直な人は「へー、できるんだー」と習得できてしまう。
ただこういうのは、先生に本当の自信がなければできない。
もともと武術では、師匠が弟子にウソを教えるなんてのは当たり前の世界で、というのは、弟子が強くなったら困るから。
だから弟子に抜かされないように、「本当のことは隠す」「大切な原理は教えない」というのが、ふつうに横行していたのだ。(とくに昔の中国武術はひどかった、らしい。)
しかし「気空術」では、
「まず原理から教える」というところにはじまり、「これはすぐに誰でもできるよー」と伝え、ケンカせず笑って稽古する。
ぼくにとっては本当にカルチャーショックで、ハラ生き道の「速習システム」は、このあり方を参考にさせてもらっているのだ。
その後、曜日の関係で連続的に通うことはかなわなかったが、「気空術」との出会いは、ハラ生き道が誕生する大きなきっかけとなっている。
それから、ハラ生き道が誕生するには、あと数人の「恩人」との出会いを待つことになる。
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