ハラ生き道ができるまで その12 ~「実家に帰らせていただきます」~
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ほんとうに、「逆に見事」と言っていいほどに、ぼくの心と葉月のカラダは同調していた。
施術の予約が少ない日があって、
「よし、今日こそアレとアレとアレをやろう」
を気合を入れている日ほど、葉月が体調を崩す。
ぼくは仕事ができなくなり、「やる気」を削がれイライラする。
それを感じた葉月は「わたしは要らないんだ。邪魔な人間なんだ」と感じ、体調を崩す。
ぼくはまた仕事ができなくなり、「時間がない!」と苛立つ。
そんな悪循環が続いていた。
そんなある秋だった。
ついに葉月が長女を連れて実家に帰ってしまった。
ぼくは、はじめ数分こそせいせいしたものの、すぐに大変なことが起こったと思った。
果たして、どのように葉月が戻ってきてくれたのか覚えていない。
きっと電話かメールでやり取りして仲直りしたんだろう。
しかし反省したつもりでも、ぼくの内部の「自己否定」は変わっていないから、また仕事中毒になってしまう。
心の距離が離れる。
ケンカが増える。
ということを繰り返した。
ついには離婚届も飛び出して、書いたり破ったり書いたり破ったりした。
ただ、さすがのぼくも、
「これは、ぼくの内部になにか原因があるのでは?」
と思うようになった。
思い返すと、そのころ会った人にはいつでも
「妻が… 妻との関係が、夫婦が…」
という相談をしていたように思う。
それがはじめのころは愚痴ばかりだった。
「うちの妻はおかしい。ヒステリックだ。感情的だ。間違っている。ありえない」
そういうふうに捉えていたときは何も変わらなかった。
けれども、じぶんの中にある何かを映し出しているのかもしれないと気が付いたとき、「繰り返し」から徐々に変化が出てきた。
そして、ぼくはだんだんと仕事の時間を減らしていった。
開業当初には決まっていなかった「ごはんの時間」も12時と17時半と決め、そこから1時間は「休み時間」として予約を取らない。
休みの日には仕事をしない。
などなど、ほんとうにすこしずつだけれども、仕事の時間を減らし、家族との時間を増やしていった。
休むことはとても苦痛だったけれども、その反面、徐々に徐々にケンカが減っていった。
さて、そんななかで、ぼくは整体研究にいそしんでいました。
「もっと成果を上げたい」
「短期間、短時間で痛みを取りたい」
「効果を持続させたい」
などなど、色々な欲があり、セミナーに行ったり、DVDを買ったり、本を買ったり、どんどん知識を増やしていった。
2013年には、2か月だけ毎週東京に通ってあたらしい整体を学んだ。
その割に、とくに効果があがった感じもなく、悩んでいた。
そんなときに出会ったのが「ある空手家の先生」だったー。
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