必死になれない人より、必死になってる人のがカッコいい。~力は抜くものじゃなく抜けるもの~
うまくいくのに、「がんばらない」って大事じゃないですか。
あんまりリキんで色々やってみても、なんか必死な悲壮感が出ちゃうだけで、なんか痛々しいっていうか。
でも、でもですよ。
ぼくは、必死になる時期があってもいいと思うんですよね。
むしろ、必死な時期があったほうがいいというか。
「必死になったことない人」ほど、必死な人を笑う。
「あいつ、あんなに頑張ちゃって」と。
「一生懸命で、カッコわる」と。
でも、そうやって人を笑ってるやつって、「やったことない人」ばっかりなんですよね。
たとえば、「集客」とかって、一般的に大変なんですね。
で、これ、やってみないと分からないんです。
ぼく、整体学校で学んでいる時に、
「このチラシは1万枚まいて50人来院しました」
っていうチラシを見せてもらったんですね。
今だったら、
「えええ!?それ、どんなチラシ!!??」
って気になるんですが、当時は「50人来るって、何がすごいの?」って思ってました(笑)
で、実際に院をまかされる段になって、「チラシ作りがいかに大変か」「なのに、チラシを撒いてもいかに反応がないか」を痛感したのです。
「えええ~~~~、こんなに大変なのーーーーー?!∑(゚□゚*川」
っていう衝撃でした。
もう、そこからは実践で勉強しまくりですよね。
それまでもチラシとか広告の本は、たくさん読んでたんですよ。
だから「もう勉強したし、できるはずだ」って思ってたんです。
でも、できないんですよ。
だって、実際にやるのは初めてなんだから。
机上の空論と、実際の集客では、やはり全然ちがうんですよ。
本で勉強してできる気になるのは、映画を見て強くなった気がするのと同じで。
「自転車に乗れる本」を100回読んでも、実際に乗らないと乗れないのと同じで。
そう、やってみなけりゃ分からないのです。
たまに、独立の相談などを聞いていると、ほぼ100%の割合で、「読みが甘い」んですね。
「いやいや、そんなに人こないって!」ってツッコミたくなることがほとんど。
そりゃ、たまにはいますよ。
なんか天性の才能みたいなのがあって、なにか始めたらトントン拍子にうまくいっちゃって、みたいな人っているんですよ。
でも、そういう人って、それまでにそういう人生を積み重ねてきてるんですよね。
人から信頼されるような人柄とか、愛される性格とか、無欲な生き方とか。
だから、ふつーの人は、そんなトントン拍子にはいきません。
そうとは知らず、読みが甘いままで、なんとなくはじめてしまい頓挫。
やる気がなくなり廃業・・・、みたいな。
たしかに、「がんばらない」を実践したかもしれないけど、なんかそれって違くない?ってぼくは感じるわけです。
その意味では、早い段階で失敗して、一度、絶望したほうがいいんですね。
まずアメブロでもフェイスブックでもいいから、始めてみる。
そこで、「いいね!」やアクセスを集めてみる。
イベントを立ち上げて、集客の練習をしてみる。
そういうことを、まずやってみるのです。
そしたら、そこでほとんど反応が取れないし、人も来ないので、絶望することができます。
「えええーーーーー!?現実って、こんなに厳しいんかいなーーーー!?」
と完全に叩きのめされて欲しいわけです。
、ここで完全に叩きのめされた人は、ここからの吸収力がスゴイんですね。
この状態になってはじめて、師匠・メンターなどの話がスっと入ってくる。
「なんとか集客したい!」という気があるから、素直に学べる。
逆に、この状態を経験していないと何を言ってもムダというか、なんかこう・・・スカした感じになっちゃうんですよね。
「いや、本気になればできるんすけど、あんまり集客に必死なのもカッコ悪いじゃないですか」みたいな。
いやいや、本気になれてないお前がいちばんカッコ悪いから!!
集客できない、反応が取れない事実に向き合う。受け入れる。そして、落ち込む。
やはり、このプロセスは大切だと思います。
いちど絶望するから、そこから本気で勉強できる。
必死になって実践する。
泥臭く、カッコ悪く、あがく、もがく。
そのプロセスを経ないで、「がんばらない」なんかにたどり着かないよ。
チカラって、抜くもんじゃなくて、抜けてくるもんだから。
たしかに、あまりに必死になりすぎるのも、「うまくいかない」原因になるのかもしれない。
けれども「必死になれない」人がいちばん重症なんだと思う。
「必死になれない」人は、「本気になったけど失敗した」という事実を作ってしまうのが怖いんじゃないかな。
やはり何事もフェーズというかレベルというか、段階がありますね。
一度も必死になったことがない人は、一度は必死になってみる。
必死になってもうまくいかないようなら、今度は力を抜いてみる。
そのうちに、自然に力が抜けて、自然にうまく回りだす。
そんな感じで、プロセスがあると思うのです。
だから、まずは必死になってやってみる。それで絶望してみる。
それこそが、「がんばらない」への近道なんだと思うのです。