不安に対して不安にならず、怒りに対して怒らない。
「感情が出来事を引き寄せる」というテーゼは、心配性の人をさらに心配な状況におとしいれるようです。
「こんなに不安になってるんですが、さらに不安になることがこれから起きるんでしょうか?」
「すごいネガティブな気持ちなんですが、これだとまたネガティブなことが起きちゃいますよね?」
「こんなマイナスなことばっかり考えてたら、アセンションできないですよね?これから二極化するっていうのに…」
えっと、結論から言うと、「感情が出来事を引き寄せる」なんてことはないのでご安心ください。
実際のところは「感情が出来事を引き寄せているように感じる」というくらいです。
とはいえ、「感情」との付き合い方というのは、なかなか微妙なものであり、いろんな本を読んだり、セミナーに出てみても、なかなか納得のいく答えに出会わないもの。
というわけで、今日はおぜっきー流ハラ生きの「感情との付き合い方」について書いてみます。
まずは「感情は死ぬまでなくならない」ということです。
じじいになっても、ばばあになっても感情はなくならない。
むしろ「感情との付き合い方」を試行錯誤してこなかった老人は非常にやっかいであるということは、みなさんも周知のとおりです。
となれば、「感情をなくす」方向で努力していくのは、おかしなことだと分かります。
となれば、どうあがいてもなくならない、この「感情」というやつとどう付き合っていくか。
それは「すべての感情を愉しむ」しかないのです。
だって、どうあがいても起こってくるんだもん。
ムカつくときはムカつくし、泣きたいときは泣きたいし、怖いときにはおびえたいでしょ。
だったらさ、もうその感情ぜんぶにOKしちゃうしかないんだよね。
「勝手にやってくる」んだから仕方ないじゃん。
でさ、「感情ぜんぶを愉しむ」ってどういうことかっていうと、「自分というドラマを味わう」ってことなんだよね。
あなたという人は奇跡なのさ。
両親がいて、またその両親がいて、またその両親がいて…
それプラス、毎日目の前に出てくる食事があって、そして人とのご縁があって…
それから、また誰かに愛され、支えられ・・・
そうやって、ギリギリの奇跡のなかで生きてるのが僕らなのさ。
それって、すごいドラマだと思わない?
「うまくいってない」と思えちゃうとしても、実は「死ぬほどうまくいってる」んだよ。
「ふつうの人」なんていないんだ。
70億人、すべてにドラマがある。
病気も失恋も倒産も、不倫も離婚も裏切りも、全部ドラマの一部なのさ。
「おもしろいドラマ」っていうのは、感情が動く。
だから「感動」する。
つまり、いま不安にあえいでいる人も、怒りの渦に巻き込まれている人も、「感動の最中」ってことなのさ。
そして、それ以上に美しいものはない。
だから、いま感情的に苦しくとも、何も変えることはないんだよ。
もちろん、変えてもいい。
でも、変えなくても、勝手に毎日は移ろいでいくんだ。
ただ、その流れにたゆたえばいい。
もしそれができないなら、最後の力を振り絞るまであがいてみればいい。
もがくことさえも、ドラマの一部だから。
不安、OK。
怒り、OK。
悲しみ、OK
もし、OKできないなら、それもOK。
だから、そのまんまでいい。
いま、ここで、かけがえのない物語がつむがれているんだ。
その奇跡に感動し感謝したとき、ぼくらはそこに「幸せ」を観るんだと思う。