病気とは「そのままでいけ!」というサインである。
病気というのは、いろいろな解釈がある。
ひとつには、「病気は不幸である」という見方。
誰がいつなるかは分からない。
だから「病気になるのは不運であり、不幸である」という見方がある。
それから「病気は、何かを変えたほうがいいよ」というメッセージある、という捉え方がある。
「じぶん自身を生きていないから病気になる」
「頑固だからガンになる」
「食生活が悪いから胃がんになる」
などなど、
「悪いことを改めなさい」という「罰」「バチ」的な解釈の仕方だ。
さて今日ぼくは、病気についての新しい解釈を示したいと思う。
それが
「病気とは、そのままでいけというサインである」
という見方だ。
ぼくらは不遇なことがあると、
「なにがいけなかったのかな?」
と反省してしまう傾向にある。
真面目なひと、素直な人ほど、その傾向が強かったりする。
すると病気になったとき、つい
「何がいけなかったんだろう」
「何を変えればいいんだろう」
なんていう発想になってしまう。
しかし、それだと
「何がダメだったんだろう」
とじぶんを責めることになってしまっている。
となると、ハラ的な考え方からはズレてしまう。
では、どのように捉えたらハラ的なのか。
それが、
「試されている」
という見方なんです。
「はっきり言って、あなたはすごい。考え方もボディも素晴らしい。けれども、この状況でも、それを貫き通すと言えるかな?」
病気とは、そういう「お試し」だと捉えてみたいんです。
つまり、
「もっと、そのままでいけ!」
というサインなんだと。
この第3のハラ的な見方をインストールすると、どうなるか。
たとえば「罰」の発想だと…
「暴飲暴食をしたから、胃がんになった。これからは食をあらためよう」
というふうになりますね。
それで食を変えてみて、楽になれば、それで良いわけです。
ただし、どうしても
「健康のために、これをすべし。これをすべからず」
という教義に囚われやすくなる。
そうすると、「これをしていいのかな?」「ダメかな?」なんて、母親の顔を伺う子どもみたいに、ビクビク過ごすことになりかねない。
これは、じぶんの外に答えを求めるあり方だ。
そこに今回のハラ的な第3の見方をぶっこんでみると
「よくよく考えれば、どこかで『身体に悪いかもしれない』と思って暴飲暴食していた。
そもそも暴飲暴食という言い方がいけない。
おれの身体はもっと強いのだから、他人からみたら暴飲暴食でも、おれにとっては普通のことだ。
だから、このままでいく!」
となります。
そこには、
「これでいいんだ」
という確信があるのです。
ぼくとしては、この考え方が、今のところ一番ハラ的でしっくりくるのですね。
たとえば、ぼくは以前に知識で知った「砂糖害悪説」を採用していて、「甘いものを食べると皮膚がかゆくなる」という思い込みを持っていました。
すると面白いもので、本当にそうなるのですね。
それが最近いろいろ取り組みをして、「思い込み」を外していきました。
そうしたら、甘いものを食べても、かゆみが出なくなったんですね。
本当に、「思い込みの力」はすごいと実感しました。
だから、どっちでもいい。
砂糖をとってかゆくなるから、砂糖を採らない。
それもアリです。
ただ、それだとぼくの場合、外でお菓子などをいただくときに面倒だったんですね。
だったら砂糖を採ってもどうにもならない身体だったらいいなと思って。
実際に、妻は甘いものをどれだけ採っても、うんともすんともいいません。
だから、じぶんに制限をかけるよりも、制限を外していく方向で生きていくほうが面白いんじゃないかと思ったんです。
そうなると病気を
「もっと自信をもって、そのままでいけ!」
というサインとしてとらえたほうが愉しいと思うんです。
姿勢だってなんだって、そうですよ。
「猫背がダメだ」
なんて、ぼくは言いません。
猫背には猫背になる理由があるわけですから。
猫背の人は猫背がベストコンディションなんです。
たとえば腹痛になったら、誰でも猫背でカラダを休めるでしょう。
それは、その姿勢がベストコンディションということなんです。
ちなみに、猫背にはある種のエロさがあります。
あとは恋愛とか仕事もそうだと思うんです。
フラれてしまった。
「わたしの何がいけなかったのかな。彼を束縛しちゃったかな?依存しちゃったかな?重かったかな?」
って反省したって仕方ないんですよ。
「わたしの魅力が分からないなんて、あいつバカじゃねーの」
って堂々としてりゃいいんですよ。
仕事で評価されない。
「何を直せばいいんだろう?どこを修正して成長しよう?」
って、どうせ評価なんて適当なもんですから。相対的だし。
「おれの仕事がわからんなんてバカの集まりだ」
って内心で思っていればいいと思うんです。
そして、それがハラ落ちしたら、表面的にはやわらかい言動も取れるでしょう。
つまりね、こういうことなんです。
病気も失恋も仕事での失敗も、人間関係がうまくいかないのも
「何かを変えなさい」というサインではないのです。
それは
「病気?失恋?失敗?だから何なんだよ。そんなことで、『わたしはわたしだ』っていう確信が崩れるわけないだろうよ。バカにすんなよ」
って「じぶんの自信を強化するもの」なんですね。
「じぶんの凄さを再確認する」ってことです。
それがつまり「ハラを強化する」ってことです。
それこそが、ハラ生き道の真髄です。
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