「大好きな人を観るように自分を観る」ということ。
あなたには、大好きな人がいます。
それは夫や妻かもしれないし、子どもかもしれないし、親かもしれない。
部活の先輩かもしれないし、上司かもしれないし、同僚かもしれない。
とにかく、あなたには大好きな人がいます。
さて、そんなあなたは大好きな人のコンディションが崩れたとき、調子の悪いとき、どんな思いをしますか?
大好きな人がフラれて、みじめな気持ちになり、落ち込んでいる。
そんなとき、あなたは大好きな人のことを嫌いになりますか?
「ダサいフラれ方してるな。カッコわる。幻滅しちゃう」
ってなりますか?
大好きな人が仕事で行き詰まって悩んでいる。
そんなとき、
「なんだ、デキる人かと思ったのに、悩むこともあるのか。なら尊敬できないな」
って思いますか?
大好きな人が失敗してヘコんでいるとき、
「失敗するなんてショボいな。もう嫌いになっちゃった」
って思いますか?
思わないですよね?(笑)
じゃぁ、あなたはどう思うだろうか。
きっと大好きな人がフラれて落ち込んでいたら、
「大丈夫だよ。あなたの価値が分からないなんて、見る目がないのよ。絶対もっといい人があらわれるって」
なんて励ましたりするかもしれない。
大好きな人が仕事で悩んでいたら、まず
「こんなスゴイ人でも悩むんだ。ちょっとホッとした」
なんてちょっと安心してから、いつものお返しがしたくて飲みに誘ってみたり、
「たまにはそういう時もありますよ!」
なんて励ますんじゃないだろうか。
大好きな人が失敗してしまったら
「だいじょうぶ、おれがいるよ。いつでも、いっしょに立ち上がろう」
って肩を叩くんじゃないだろうか。
そう、ぼくらは、大好きな人が「どんな状態であろうと好き」なのです。
大好きな人が喜んでいれば嬉しいし、悲しんでいれば励ましたい。
泣いていれば、涙を拭い、落ち込んでいれば寄り添いたい。
「大好きな人」とは「思いをともにしたい人」なのです。
それでね、ぼくが言いたいのは、そうやって
「大好きな人を観るように、自分を観てみてください」
ということなんです。
じぶんが喜べば喜び、悲しめば励まし、落ち込んだら寄り添い、見守る。
そうやって「大好きな人を観るようにじぶんを観る」のです。
そして、その視点こそが「ハラの視点」なのです。
その視点で観ることができるようになってくると、今度は「そういうふうに自分を観ている人がいる」ことに気が付きます。
つまり「じぶんを大好きでいてくれる存在」を思い出すわけです。
すると、それがありがたすぎて、感謝の気持ちが湧き出てきますね。
そうすると、またハラが活性化してくるわけです。
ハラ生き道とは、そういうことをハラ落ちさせて身につけていく道です。