「ハラ生き道」

「からだの軸」が整えば、「じぶんの本質」につながれる。

ケンカをすると「いつも自分から謝るハメになる」人の対処法。

先日、面白いことに気が付いた。

 

うちの夫婦で小競り合いが起こると、ほとんどぼくが先に謝る。

 

 

それは

 

「微妙な緊張感がイヤ」なこととか、

 

「こちらのほうが年上だから」という計算とか

 

「自分のほうが、<進んでいる>から」というような自意識とともに

 

 

「はやく収束させたい」

 

という思いがあるからだ。

 

 

仲直りできるのなら早くしたい。

 

 

それが、ぼくの性格なのである。

 

 

だから、じぶんから謝ることが多い。

 

 

しかし、面白いことに「じぶんから<先に謝ろう>」と決めたはずなのに、微妙に不満がたまっていくのだ。

 

 

そしてたまに

 

「いつも俺が先に謝るじゃないかよ!」

 

と怒ってしまう。

 

 

すると妻に

 

「べつにあたしは謝ってなんて言ってない。あなたが勝手に謝ってるだけでしょ」

 

なんて言われてしまう。

 

 

そう言われると反論のしようがない。

 

 

たしかにウチの妻はケンカ中に「謝ってよ」と言うことはない。

 

 

ぼくが勝手に謝っているだけなんだ。

 

 

なぜなら「緊張感」がイヤだから。

 

 

つまり「緊張への耐性」が妻よりぼくのほうが弱いので、「下手」になってしまう。

 

 

けれども、そのプライドを保つために

 

「オトナだから」とか

 

「精神的に成熟しているほうが先に謝る」とか

 

「ケンカしていても無駄だし」

 

なんていう理論で、じぶんをごまかしていたんだ。

 

 

しかし、これはいかんと思った。

 

 

「ケンカを収束させるため」とか「妻の機嫌を取るため」に謝ったりするから、こちらの不満が積もってしまう。

 

謝るなら「謝りたい」と心から思ったときに謝るのがハラ生きじゃないか。

 

 

 

しかし、はたと困った。

 

どうやって謝らずにケンカを収束させればいいのか。

 

こちらから謝らないと、「反射の法則(鏡の法則)」を考えたら、相手も謝らないのでは?

 

 

そこで思いついたのはまず、「じぶんをゆるす」ということ。

 

 

それは「ゆるせずに怒っている自分」を認めて受け入れてあげることだ。

 

「腹立つよねぇ」と包み込んであげることだ。

 

 

それから、同じ状態になっている相手をゆるしていく。

 

こちらがゆるせないように、相手もゆるせないんだ。

 

そうかそうか、と認めていく。

 

ゆるせない状態の相手をゆるしていく。

 

「まぁ、相手はそのままでいいや」と捉えていく。

 

 

 

すると、まずはこちら側がゆるんでくる。

 

そして

 

「相手がこちらに対して怒っていても、こちらはゆるそう」

 

という気を持つ。

 

 

そのときの気の持ちようは

 

「ゆるしたほうが、からだとしてもお得」

 

だ。

 

 

ゆるせば「からだの軸」が通り、ゆるさなければ「からだの軸」が崩れる。

 

 

だから「得をしたい」がために、相手をゆるす。

 

自分勝手に、先にゆるしちゃう。

 

 

で。

 

こっちに関しては、それで終わり。

 

本来はそれですべて完了してるんだ。

 

 

完了してるんだけど、相手がこっちに向かって怒っている状態を、エゴが嫌がる。

 

 

だからつい

 

「ごめんなさい」

 

つまり「ゆるしてください」と言いたくなる。

 

 

しかしハラから観れば、ゆるされようとゆるされまいと、こちらには何の関係もないんだ。

 

 

ゆるすかゆるさないかなんて、相手が決めることで、こっちが知ったこっちゃない。

 

 

もちろん、心から申し訳なかったと思うなら謝ればいい。

 

 

でも「ゆるしてもらう」ために謝るなんてクソ中のクソだ。

 

 

だから、いくら相手がこちらに対して怒っていても、

 

「その怒りをおさめてほしい」

 

という意味を込めて謝ったりしない。

 

 

その謝罪は謝罪ではなく「あなたは変わりなさい」というメッセージを含んでしまう。

 

 

そうじゃなくて、

 

「あなたは怒ったままでいいよ。わたしはあなたをもう許したから」

 

というふうに許していく。

 

 

すると、その「ゆるし」の波動が伝播して、相手にも伝わっていく。

 

 

実際にぼくはこの方法で、先日のケンカを収束させた。

 

今回はいつものように謝らなかったから、とても心地よく、キレイにケンカが収束した。

 

 

やはりハラ生き理論は使えるぜと思ったできごとでした♪