「ハラ生き道」

「からだの軸」が整えば、「じぶんの本質」につながれる。

今できないことは、今やらなくてもいいこと。

あなたは今、焦っているかもしれない。

 

「これをやらなきゃ。あれをやらなきゃ」

 

と、たくさんのto doリストを頭の中で作って、あわただしい状態になっているかもしれない。

 

 

 

そして

 

「効率的にやらなきゃ。時間をムダにしないように。時間がない」

 

とテンパっているかもしれない。

 

 

けれども、そんなときこそ、一度ゆっくり立ち止まって、こんなセリフを口にしてみてほしい。

 

 

「今できないことは、今やらなくていいこと」

 

 

と。

 

 

 

たしかに、今、それをやらないと、上司に怒られるかもしれない。

 

あの時間までに、あれを完成させないと、〇〇さんが不機嫌になるかもしれない。

 

あのアレに間に合わないと「大変なこと」になるかもしれない。

 

 

 

それでもぼくは言う。

 

 

「今できないことは、今やらなくてもいいことなんだ」

 

と。

 

 

 

ぼくらは、この世に一人しかいない。

 

 

そして神は、それほど無茶は言いやしない。

 

 

「今ある目の前のひとつのこと」に集中して、なおあまりある時間を与えてくれる。

 

 

 

だから「計画が遅れている」ように感じても、実はそれがベストタイミングなんだ。

 

「なかなかうまくはかどらない」ように見えても、「そのように進んでいる」んだ。

 

「ぜんぜん進んでいない」ように思えても、ぴったりの呼吸で進んでいるんだ。

 

 

 

 

いま、あなたが「抱えているもの」は、実はすべて幻想だ。

 

 

信じられないかもしれないが、実はあなたは身軽なんだ。

 

 

いま「背負っている」と感じているのは、アタマで考えるからなんだ。

 

 

 

ハラに意識が落ちて、「いま、ここ」に入ると、すべての「抱えているもの」は幻想だと分かる。

 

 

 

さぁ、

 

「いま、ここでこれをやらなきゃ、あとで大変なことになる」

 

という考え方を手放してみよう。

 

 

そして

 

「今できないことは、今やらなくてもいいこと」

 

「今、喜びをもってやることが、さらなる喜びを生み出す」

 

という価値観をインストールしてみよう。

 

 

 

そして呼吸を整えて、「いま目の前にあること」に入っていく。

 

「いま目の前にあること」になっていく。

 

 

 

そのとき、あなたは「こころ」を取り戻す。

 

 

「忙」しくて、失っていた「心」を取り戻すのだ。

 

 

 

さぁ、今ここで「やらなくてもいいこと」を手放してみよう。

 

 

別に今日、洗濯しなくたっていい。

 

洗い物もの放置してもいい。

 

住民税の支払いも、明日にしてもいい。

 

メールの返信も3日後でいい。

 

「緊急度は低いけど重要なこと」も一度、手放していい。

 

 

 

大丈夫だから。

 

 

すべては巡っている。

 

 

その循環を止めることなどできない。

 

 

 

だから、

 

「今できないこと」

 

に心を捉われるのはもったいない。

 

 

「今できないこと」

 

に心を割いて、「いま」を味わうことを忘れては本末転倒だ。

 

 

 

すべての過去も未来も、「いま」のためにある。

 

 

それを未来のために「いま」を犠牲にするならば、永久に「いま」はやってこないだろう。

 

 

 

さぁ、「今できること」に集中してみよう。

 

 

意識をハラに落として、ゆったりとした美しい呼吸で、「いま」をぞんぶんに味わいながら、

 

「今できること」

 

を堪能してみよう。

 

 

そして、あなたが「いま、ここ」に入り切るとき、そこに悠久の時間が現れるだろう。

 

 

時間はつくり出すもの。

 

 

それは「効率的な時間の使い方」ではなくて、「こころとからだの扱い方」によって時間を引き延ばすということなのだ。

 

 

いまに集中すればするほど、時間は引き延ばされる。

 

 

 

すると、あれほど忙しかった日々が、驚くほど穏やかになるだろう。