「変わりたくない人」を批判したくなるのは、変わりたくないから。
非常に面白いのでR。
ぼくらはどこまでも「じぶんは正しい」と思いたいんだ。
最近、連続で「感情を正当化」する記事なんかを観たので、おぜっきーの考え方をまとめておこうと思う。
「ムカつく!」と言えない問題
たとえば、セミナーなんかをしていますと、どうしても「キャンセル」の話があるわけです。
主催側としては、せっかく申し込んでくれたんだから来てほしい。
けれども、
「申し込みだけあって、支払いがない」
「直前になって、行けないと連絡がある」
「そもそも、なんの連絡もなくキャンセル」
みたいなことがどうしても起こるわけです。
ぼくの感覚では、1割弱くらいが、「連絡なしのキャンセルで電話をしても通じない」という感じでしょうか。
で、以前はこういう人に対して怒っていました。
「連絡なしとは、人間としてどうなんだ」
と。
そしてセミナー主催者の愚痴あるあるの代表格である
「直前のキャンセルをする人は、変わる気がない」批判をしていました。
この論理は、もっともと言えばもっともで、
「こちらは準備して待っているのに」
「ほかに参加できた人がいたのに」
「じぶんとの約束を破る人は、何も達成できない」
などなど、どれだけでもdisることができます。
けど、ぼくは思うわけです。
「それってそもそも、『ムカつく!!』って表現したら済む話じゃない?」と。
いろんな事情がありまんがな
そりゃキャンセルというのは、主催側としては嬉しいことではございません。
できれば、申し込みしたら来てほしい。
でもね、お客さんにも「事情」があるわけですよ。
子どもが急に熱を出したとか。
あと、大きいのは「気が変わった」というのでしょうな。
そういうことを主催側はどうしても批判したい。
それは「ムカつく!」と言いにくいから。
なんでって「来ない=会うほどの魅力を感じてもらえないから」ということを認めてしまうことになるから。
そう、お客さんは主催や講師に会いたければ来るのです。
それが、「お金と時間を使って会いたいほどではなくなった」のなら来ないのです。
めちゃめちゃ単純な論理です。
すごーーーく単純な論理。
お客さんがお金を支払わないのは、「価値を感じないから」です。
もう少し言えば「価値が伝わってないから」です。
だから「お金がない」とセミナーに来ない人を批判しても仕方がない。
「お金がない」のではない、「あなたに支払うお金はない」ということです。
それを主催側というのは「変わりたくないんですね。変わる気がないんですね」と言いたい。
で、そのあと、そのうっぷんを晴らすために、感情を正当化するためのブログを書く(笑)
でもお客さんは「いえ、あなたのところでは変われそうにないので」と内心で思っているわけです。
だから、こちらとしては「価値を伝える」「価値をわかってもらう」ということに主眼を置いて仕事をしていけばいいと思うのです。
「変わりたくない人」を批判するのは、変わりたくないから。
いやね、気持ちは充分に分かるのですよ。
ぼくも「セッション」というものをやっていて、「あかん、この人、変わる気ないやん」って思うこと、あります。
でもね、そう思ったら、こちらのセッション技術も向上しないわけですよ。
だから「やる気のないクライアントさんを批判する」のではなくて、「やる気を引き出せない自分」にフォーカスしたほうがいいんじゃないかと思うんです。
批判したくなる=感情を抑え込んでいる、なので、まずは「じぶんの感情を観る」ということ。
そうしたら「変わらない」ということを批判していたりする。
それは「変われない自分」への批判だったりするんですね。
そしたらそこで、「変われない自分」をOKしてあげる。
「そのままでいいんだよ」ということを、じぶんに許す。
それではじめてクライアントさんに対して「そのままでいい」が伝えられるようになり、結果的に、その愛によってクライアントさんが変わっていく。
そういうプロセスって美しいんじゃないかと思うんです。
結論。
やはり、感情というのは面白い。
観れば観るほど、味わいがある。
それをクリアリングすればするほど、じぶんが見えてくる。
唐突に、宣伝。これ、スゴイよ。自信あり。