「入れる」と「抜く」のステージを使い分ければ、波に乗れる。
「変化させよう」という意識は無用なものです。
「変化させよう」という意識によって、育つはずの花も枯れてしまうことがあります。
ぼくらにできることは、よい土に植え、栄養を与え、水と日光を与え、愛情を注ぐことだけなのです。
すると、自然に花が咲く。
そう、結果とは自然に生まれるものなのです。
そのときに大切なことは、緩急をつけることです。
「ゆるめる」ことと「しめる」こと。
それを交互に行う。
「いれ」たり「出し」たりを繰り返す。
ぼくがセミナーでお伝えしているハラの技法でも
「エネルギーをためる方法」と「エネルギーを出す方法」がある。
筋トレだってそうでしょう?
「きたえる」ときと「やすむ」ときが必要。
「やすむ」ときに、強くなる。
「やすん」でいるあいだに、成長する。
だから、「やすむ」ことは絶対的に必要。
けれどもまた、「きたえる」ことも必要。
ただ「やすむ」だけでは、カラダは弱るのみ。
「ストレス」に対処できなくなり、チャレンジする意欲がなくなり、ステージが下がっていく。
「やすん」でいるあいだに勝手に成長するのは、「きたえる」ということをした人だけなのです。
だから「こらえる」時期には「こらえる」ことが大切。
しかしそれは「ガマンする」というのとは、すこし違う。
「ガマン」はカラダの外側のアウターマッスルをガチガチにして耐える状態。
「こらえる」は、カラダの内側やハラで対応する状態。
つまり「有事」の際には、ハラで対応する。
ふだんは「ハラ」を休ませておく。
というかアイドリングさせておく。
そういうことを念頭において、自分のいまのステージを見つめてみてほしいのです。
なんだかラク~に流れている人もいると思います。
もう人生バンバンザイ、みたいな。
楽勝だぜ!みたいな。
それとは逆に、シンドイ人もいると思います。
やってもやっても結果が出ない。
トラブルが続く。
どん底。
けれども、それは「選択のミス」によって起こったのではないのです。
もちろん人間としての魅力が違うわけでもないし、間違っているわけでもない。
シンドイ時期は、センターマッスルを「入れる」時期なのです。
「こらえる」ステージなのです。
それで、こらえていると、かならず抜ける。
ポイントは、逃げないこと。
次は休みの時期になります。
そのときに、ゆるむ。
ゆるんでいると、「ハラ」が回復してくるだけじゃなく、さらに「器」が大きくなる。
そういうスパイラルがあるわけです。
らせんですね。
それが観えたなら、「今うまくいっている」とか「今うまくいっていない」とか、小さいことは気にならないのです。
大局を見るためにはハラが必要なのです。